解説 › 級別審査の基準
級別審査の基準A1・A2・B1・B2はどう決まるか
ボートレーサーの級別は、半年ごとの審査期間の成績で決まります。勝率の上位20%がA1、次の20%がA2、次の50%がB1、残りがB2です。これに出走回数・2連対率・3連対率・事故率の条件が加わり、1つでも満たさないと勝率が高くても下の級になります。2027年前期の級別は2026年5月1日〜2026年10月31日の成績で決まり、2026年10月31日時点のA1の推定ボーダーは勝率6.28、A2は5.53、B1は3.34です(出走1,626人、期末まであと0日)。
級別ごとの条件
| 級別 | 勝率の順位 | 出走回数 | 2連対率 | 3連対率 | 勝率 | 事故率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| A1 | 上位20% | 90回以上 | 30%以上 | 40%以上 | - | 0.70以下 |
| A2 | 次の20%(上位40%まで) | 80回以上 | 30%以上 | 40%以上 | - | 0.70以下 |
| B1 | 次の50%(上位90%まで) | 65回以上 | - | 20%以上 | 2.00以上 | 0.70以下 |
| B2 | 上の条件を満たさない選手(事故率が0.70を超えた選手、出走回数が足りない選手、新人を含む) | |||||
割合(20%・20%・50%)は公式サイトの案内どおり。出走回数は2025年5月1日の競走から改正された値。2連対率・3連対率・勝率2.00は公式ページに載っておらず、解説記事で一致している値です。
審査期間と適用期間
| 審査期間 | 決まる級別 | 適用される期間 |
|---|---|---|
| 5月1日〜10月31日 | 翌年前期 | 翌年1月1日〜6月30日 |
| 11月1日〜4月30日 | 同年後期 | 7月1日〜12月31日 |
たとえば2026年5月1日〜10月31日の成績で2027年前期(2027年1月〜6月)の級別が決まります。審査期間の終わりに近い時期に、線の前後の選手が成績を上げようとする(または守ろうとする)ことを「勝負駆け」と呼びます。
勝率の計算
勝率は着順点の平均です。1着10点・2着8点・3着6点・4着4点・5着2点・6着1点で、SG・G1などでは点増し(SGは各2点、G1・G2は各1点、優勝戦はさらに1〜3着に1点・4〜6着に2点)が加わります。フライング・出遅れ・失格・欠場は0点で出走回数に数えます。詳しい式はデータについてにあります。
出走回数の基準改正(2025年5月1日〜)
| 級別 | 改正前 | 改正後 |
|---|---|---|
| A1 | 90回以上 | 90回以上(変更なし) |
| A2 | 70回以上 | 80回以上 |
| B1 | 50回以上 | 65回以上 |
日本モーターボート競走会が2025年4月2日に発表し、途中帰郷(節の途中で帰ること)の防止を目的としています。同時に、同じ審査期間で2回目以降のフライングの事故点が20点から30点、それが優勝戦の場合は30点から50点に引き上げられました。
事故率と事故点
事故率は、審査期間中の事故点の合計を出走回数で割った値で、0.70を超えるとB2になります。事故点は公式の用語辞典の表のとおりです。
| 事故 | 事故点 |
|---|---|
| フライング・出遅れ(優勝戦以外) | 20点 |
| フライング・出遅れ(優勝戦) | 30点 |
| 同じ審査期間で2回目以降のフライング | +10点(優勝戦は+20点) |
| 妨害失格 | 15点 |
| 選手責任の失格・欠場 | 10点 |
| 選手責任外の失格・欠場 | 0点 |
| 不良航法・待機行動違反 | 2点 |
出走回数90回の選手なら、事故点63点(0.70×90)までがA1・A2の条件内です。フライング1回(20点)なら残り43点で、2回目のフライング(30点)が重なると50点になります。
今期の推定ボーダー
| 級別 | 推定ボーダー(勝率) | 順位の位置 |
|---|---|---|
| A1 | 6.28 | 上位325人目 |
| A2 | 5.53 | 上位650人目 |
| B1 | 3.34 | 上位1463人目 |
2026年10月31日までの確定結果で、出走した1,626人を勝率順に並べて各割合の位置の勝率を取った推定です。線の前後にいる選手と、次の1走で必要な着順は勝負駆け(ボーダー際の選手)、全選手の順位は来期適用勝率ランキングで毎日更新しています。
よくある質問
A1のボーダーはいつも同じですか。 違います。割合で区切るので、期によって6.1〜6.4くらいの幅で動きます。2027年前期は2026年10月31日時点で6.28です。
勝率が高いのにB1になるのはなぜですか。 出走回数(A1は90回、A2は80回)が足りない、2連対率・3連対率が足りない、事故率が0.70を超えた、のどれかです。途中帰郷や長期の欠場で出走回数が足りなくなる例が多く、2025年5月の改正で基準が上がりました。
新人の級別は。 デビュー後の最初の審査期間に出走回数が足りない間はB2で、条件を満たした期からB1以上になります。
出典
- BOAT RACEオフィシャルウェブサイト「ランク(級)」(級別の割合)
- BOAT RACEオフィシャルウェブサイトの用語辞典「級別審査」(審査期間と適用期間)、「事故率」(事故点の表、2025年5月時点)
- 日本モーターボート競走会の発表(2025年4月2日、出走回数の基準と事故点の改正)の報道
- 勝率・順位は当サイトが公式の競走成績ファイルから集計(データについて)